のほほ~んと

色々あるけど のんびり のほほんと歩きたい

入院中の母が壁を見てうっとり、そして拝みはじめた。

すい臓がん末期で入院していた母

個室に移ると

病室の壁を見てうっとり

そして

「綺麗らね。綺麗らね。」と何度も言っては拝み始めました

*1

私は驚いて

自分の背後にある壁を見ましたが 

ただの白い壁 どこからどう見てもただの壁。

 

一体、何が見えていたのか

認知症からくる幻覚なのか・・・

 

私には母が見えていた物が 分かりませんでしたが、

 

母の背中をさすりながら 

一緒に

「そうだね、綺麗だね」と

同じように壁に向かって 手を合わせました。

例え幻覚だったとしても 母には見えているのだから私が否定することはないと考えたからです。

 

この頃から 母は寝て過ごす時間が多くなりました。

 

 

 

*1:※綺麗らね・・綺麗だねという意味 「らね」は方言